検査の説明
健康診断成績表の見方
- 健康診断成績表(1)の総合指導コメント欄をご覧ください。今回の健診結果の総評が記されています。
- 健康診断成績表(1)の下覧をご覧ください。健診結果による今後の日常生活上の健康へのアドバイスが記されています。
- 健康診断成績表(2)以降には、ご受診いただいた検査項目ならびに診断名が記載されています。
- 結果が基準値から外れた項目には、「↑」・「↓」が記載されています。定性検査の異常値の項目には、「*」が記載されています。
- 健康診断成績表の基準値は人間ドック学会の基準に基づいています。多少の基準値外はすぐに病気というわけではありません。
- 判定が「D1」・「D2」の項目に関しては精密検査が必要です。
検査の説明
- 身体測定
- 血圧
- 眼科
- 聴力
- 肺機能
- 血液一般
- 鉄代謝
- 炎症
- 血清反応
- 脂質
- 糖代謝
- 肝機能
- 膵臓
- 腎機能
- 電解質
- 痛風
- 便検査
- 尿検査
- 腫瘍マーカー
- X線検査/画像検査
- 心電図検査
- 上部内視鏡検査
- 腹部超音波(エコー)検査
- 婦人科検査
- 乳がん検査
- MRI・MRA・CT
身体測定
標準体重 | 標準体重とは、「身長(m)×身長(m)×22」で計算されます。 |
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腹囲 | 内臓脂肪の蓄積を推定するために、へそのレベルで計測します。メタボリック症候群や特定健診の判定に利用します。 |
BMI(Body Mas Index) | 身長に見合った体重かどうか判定する数値です。基準値は22です。 |
体脂肪率 | 体重の中で脂肪の占める割合を示します。 |
血圧
血圧測定 | 血圧を上腕で測定します。2回測定し、平均値で判定します。収縮期血圧は心臓が血液を送り出すときに血管壁にかかる圧力で、拡張期血圧は静脈から心臓に血液を入れるときに血管壁にかかる圧力のことです。 |
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眼科
視力 | 裸眼もしくは眼鏡・コンタクトレンズをつけて測定します。 |
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眼圧 | 眼球は、房水という液体によって圧力が保たれています。 その眼球の内圧を検査し、視野が狭くなって失明のおそれもある緑内障がないかなどを調べます。 高眼圧の場合、緑内障などが疑われます。 |
眼底 | 瞳孔から眼球の奥を覗いて網膜を観察する検査です。 網膜の病気のほか、高血圧・動脈硬化・糖尿病などの情報を得ることができます。 |
聴力
1000Hz 4000Hz | 1000Hz(低い音)と4000Hz(高い音)が聞こえているかを調べます。 |
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肺機能
肺活量 | 最大限息を吸い込んだ後に肺から吐き出せる空気量のことです。 |
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%肺活量 | 年齢・性別・身長から算出された予測肺活量に対して、実測の肺活量が何%であるか調べます。 低値の場合、間質性肺炎や肺線維症などの拘束性肺疾患が疑われます。 |
1秒量 | 最大に息を吸い込んでから一気に吐き出すとき、最初の1秒間の呼気量です。 |
1000Hz 4000Hz | 1秒量が肺活量の何%にあたるか示したものです。 低値の場合、肺気腫・慢性気管支炎・喘息などの閉塞性肺疾患が疑われます。 |
%1秒量 | 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の早期診断のために、性別、年齢により予測1秒量をもとめ、それに対する自分の%値です。 |
血液一般
白血球数(WBC) | 生体を細菌などの病原体から守る免疫に役立つ成分です。 病原体が生体に入ると増加します。 炎症性疾患などで高値になります。 |
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赤血球数(RBC) | 身体に酸素を運ぶ血球成分です。 少ない場合は貧血や出血を、多い場合は多血傾向を示します。 |
ヘモグロビン(Hb) | 赤血球の中に含まれる酸素を運ぶ成分です。 鉄分が不足したり、赤血球の中の色素を作る能力が減少した場合に低下します。 低値は貧血症を示します。 |
ヘマトクリット(Ht) | 血液は、固形成分の血球と液体成分の血漿に大別でき、ヘマトクリット値は、血液中の血球の割合を示します。 貧血があると低下し、多血症のときは増加します。 |
MCV | 平均赤血球容積で、赤血球一個あたりの容積(大きさ)を示します。 |
MCH | 平均赤血球ヘモグロビン量で、赤血球一個あたりに含まれるヘモグロビン量を示します。 |
MCHC | 平均赤血球ヘモグロビン濃度で、赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比を示します。 |
血小板数(PLT) | 血小板は出血がおきると血管から出血した部位に付着し止血の役目を果たします。 血小板が少ない場合は、体の中で血小板を作る機能が落ちているか脾臓で壊されている可能性があります。 慢性肝障害が進行すると、低下することがあります。 |
鉄代謝
血清鉄 | 血液中の鉄分が足りているかどうかを調べる検査です。 鉄欠乏性貧血などの診断に役に立ちます。 |
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フェリチン | 貯蔵鉄量を示します。 低下では鉄欠乏性貧血等、上昇が認められた時には鉄が過剰に体内に蓄積された状態を示します。 |
炎症
CRP | 体内に炎症、細菌感染などがあると、血液中に現れる蛋白質(C反応性蛋白)の量を測定するものです。 急性の炎症があると高くなります。 |
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血清反応
HBs抗原 | 肝炎を引き起こすウイルスのひとつであるB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。 |
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HBs抗体 | 過去にB型肝炎に罹った事があるかB型肝炎ワクチンを接種された場合に陽性になります。 |
HCV抗体 | 現在C型肝炎ウイルスに感染している、あるいは過去に感染したことを示します。 |
TP判定・RPR判定 | 梅毒に感染しているかを調べます。 ただし、膠原病など梅毒以外でも陽性になることがあります。 |
RF(リウマチ因子) | 血液中に含まれているリウマチ因子の有無を見る検査です。 関節リウマチの時に陽性になることがあります。 しかし、リウマチ以外でも慢性肝疾患・感染症・他の膠原病などの場合に陽性になることがあります。 |
脂質
総コレステロール (T-cho) |
コレステロールは血液中に含まれる脂肪分のひとつで、細胞やホルモンを作るために必要な物質です。 これが高いと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などが起こりやすくなります。 |
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中性脂肪 (TG) | 高カロリー食やアルコールの過飲などで過剰に摂られたエネルギーは中性脂肪として貯蔵され、さらに増加すると皮下脂肪や肝臓に蓄えられます。 これが高くなると、内臓脂肪を増やしたり脂肪肝の原因となります。 |
HDLコレステロール | 善玉コレステロールと呼ばれ、動脈壁に付着したコレステロールを再び血液中に洗い出す働きがあります。 これが高いと動脈硬化に予防的に働き、低いと動脈壁へのコレステロール沈着は増え動脈硬化を促進させます。 |
LDLコレステロール | 悪玉コレステロールと呼ばれ、コレステロールを末梢細胞に運搬する働きがあります。 高値の場合、動脈硬化が進行し心筋梗塞や狭心症などになることがあります。 |
nonーHDL コレステロール |
総コレステロールからHDLコレステロールを引いたものです。 総悪玉とも言えるもので、血液中にはLDLコレステロールとは別の悪玉が存在し、その別の悪玉を含めたすべての悪玉の量を表します。 |
糖代謝
HbA1c(NGSP) | 1-2か月前の平均的血糖値を反映します。 受診直前の食事や飲酒などによって変動することはありません。 |
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空腹時血糖 | 血液中のブドウ糖は身体の大切なエネルギー源です。 インスリンの働きで、食後に血糖が上昇しても一定に保たれています。 糖尿病でインスリンの作用が不足すると血糖値は上昇します。 |
肝機能
AST(GOT) | 心臓・肝臓・筋肉・腎臓などのさまざまな臓器に存在する酵素です。 これらの臓器が障害を受けると、この酵素が血液中に放出され、濃度が高くなります。 |
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ALT(GPT) | ASTと同じように身体のさまざまな臓器に存在しますが、肝細胞の変性に敏感に反応します。 |
γ-GTP | 蛋白質を分解する酵素のひとつです。 肝臓や胆道に病気があると高値を示しますが、アルコールの影響で高値になりやすく、アルコール摂取による肝機能障害の診断の指標になります。 |
ALP | 身体のほとんどの臓器に含まれている酵素ですが、主に肝臓、胆管、骨、胎盤などに多く分布し、これらの臓器の疾患で高値を示します。 |
LDH | 各種臓器に広く分布し、肝臓、心臓、腎臓などの臓器のほか、筋肉や血液にも多く存在します。 これらの臓器の疾患で高値を示します。 |
総ビリルビン | 赤血球には寿命があり毎日少しずつ壊れていますが、その分解の際、ヘモグロビンが分解されて生じるものがビリルビンです。 肝胆道疾患、体質性黄疸、貧血などの場合に高値を示します。 |
総蛋白(TP) | 血液中にはアルブミンやグロブリンなどの蛋白があり、身体の働きに重要な役割を果たします。 肝機能や腎機能の障害により、身体の代謝に異常があると、蛋白の合成や分解などが変動し、総蛋白も増減します。 |
アルブミン(ALB) | 血液中に一番たくさんある蛋白で、肝臓で合成されます。 脱水状態で高値を示し、肝障害や腎障害の時に低値を示します。 |
CHE (コリンエステラーゼ) | 肝臓障害や栄養障害などで低下し、ネフローゼ症候群や脂肪肝などでは高くなります。 |
A/G比 | 血清中のアルブミンとグロブリンの比を調べることで、血清蛋白の異常を知ることができます。 ネフローゼ症候群や肝疾患、慢性感染症などで低くなります。 |
膵臓
アミラーゼ | 膵臓や唾液腺に含まれる消化酵素です。 主にこれらの臓器の疾患で、血中や尿中にたくさん排泄され、値が高くなります。 |
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腎機能
尿素窒素(BUN) | 尿素窒素は蛋白が身体の中で分解されたときにできる老廃物で、これらは腎臓から尿中に排出されます。 絶食や脱水時に一時的に高値になることがあります。 |
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クレアチニン | 老廃物の1種です。 数値が高いと体外への排出量が減っていることになり、腎臓の機能が低下していることを示します。 |
eGFR | 慢性腎不全(CKD)の早期診断のために、換算式でクレアチニン・年齢・性別により推算糸球体濾過量を求めた数値です。 |
電解質
ナトリウム(Na) | 脱水症・食塩過剰摂取時・尿崩症・原発性アルドステロン症などの場合に高値を示し、嘔吐・下痢・ネフローゼなどの場合に低値を示します。 |
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カリウム(K) | 急性腎不全・慢性腎不全の末期・高度のアシドーシスなどの場合に高値を示し、飢餓・嘔吐・原発性アルドステロン症・利尿剤投与時などの場合に低値を示します。 |
クロール(Cl) | 脱水症・低蛋白血症・腎不全などの場合に高値を示し、嘔吐・利尿剤投与時・急性腎不全などの場合に低値を示します。 |
カルシウム(Ca) | 原発性副甲状腺機能亢進症・悪性腫瘍などの場合に高値を示し、ビタミンD欠乏症・副甲状腺機能低下症・骨軟化症・慢性腎不全などの場合に低値を示します。 |
痛風
尿酸(UA) | 身体の細胞の核にあるプリン体が壊れてできるものです。 尿酸の合成や組織の破壊、腎臓での尿酸排泄の低下などで血中の尿酸濃度は高くなり、関節に沈着し痛風を、腎臓に沈着し腎障害を、慢性的に尿酸値が高いと動脈硬化を引き起こす危険性があります。 |
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便検査
便潜血反応 | 消化管内での微量の出血の有無をみる検査です。 大腸癌・大腸ポリープなどで陽性に出ることが多いので、陽性の場合は精密検査(大腸内視鏡検査)を受ける必要があります。 |
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便中卵 | 体内部に生息している寄生虫の存在を、糞便中の虫卵を見ることで判定する検査です。陽性を示す病態は、消化管の寄生虫感染症です。 |
尿検査
尿一般
尿蛋白 | 慢性腎臓病、腎炎、尿路感染症など腎臓や尿路等の病気発見の手がかりになります。 高熱が出た時の熱性蛋白尿や起立性蛋白尿、一過性の過労等で陽性となることがあります。 |
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潜血 | 尿中の血液の反応を見る検査です。 |
糖 | 糖尿病のように血糖が異常に高くなると、尿に出現します。 ある種の糖尿病の薬剤で陽性になることがあります。 |
ケトン体 | 重症糖尿病のはか、糖質供給不十分(飢餓)の時・過脂肪食・嘔吐・下痢・脱水などのときに陽性になることがあります。 |
白血球 | 腎尿路系の炎症の場合(腎結核・腎盂炎・膀胱炎・尿道炎・前立腺炎など)に陽性となります。 |
pH | 運動後などで酸性度が高くなります。 また、尿路感染症では、アルカリ性傾向になります。 |
比重 | 腎臓での尿の濃縮力を調べています。 高値の場合、糖尿病・脱水症などが、低値の場合、自然・尿崩症などが疑われます。 |
ウロビリノーゲン | 肝障害時に高値になることがありますが、運動後・疲労時・飲酒・便秘などでも高値になることがあります。 |
尿沈渣
赤血球 | 腎尿路系(結石・腎炎・膀胱炎・悪性腫瘍など)の出血、月経血の混入・激しい運動後(マラソンなど)・寒冷暴露などで陽性となることがあります。 |
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白血球 | 腎尿路系の炎症の場合(腎結核・腎盂炎・膀胱炎・尿道炎・前立腺炎など)に陽性となります。 |
上皮細胞 | 長期間、多数認められる場合は、腎臓病の可能性があります。 |
円柱 | 長期間、多数認められる場合は、腎炎や尿路感染症が疑われます。 |
細菌 | 腎尿路系の炎症(腎盂炎・膀胱炎)のときに認められます。 |
腫瘍マーカー
CEA | 消化器系の癌、一部の肺癌などで高値を示します。 喫煙者・アルコール常飲者・高齢者などでも高値を示すことがあります。 |
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AFP | 肝臓癌の場合などで高値を示します。 妊婦・慢性肝炎・肝硬変などでも高値を示すことがあります。 |
CA19-9 | 膵臓癌、胆のう・胆管癌などで高値を示します。 膵炎・胆管炎などでも高値を示すことがあります。 |
SCC | 扁平上皮(細胞の種類)がん、で陽性率が高く、肺がん、子宮がん、皮膚がん、食道がん、膀胱がんなどで高値を示すことがあります。 がん以外の疾患では、気管支炎、結核、アトピー性皮膚炎、腎不全などでも高値を示すこともあります。 |
CA125 | 卵巣癌・子宮内膜症などで高値を示します。 妊娠中や月経中にも上昇することがあります。 |
PSA | 前立腺癌の場合に高値を示します。 前立腺肥大症・前立腺炎でも高値を示す場合があります。 |
X線検査/画像検査
胸部レントゲン検査 | 胸部全体を撮影し、肺や縦隔に異常な影があるかどうか、心臓の形に異常があるかどうかを調べます。 |
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胃レントゲン | 造影剤(バリウム)と発泡剤を飲み、横になり体を回転し、胃の壁にバリウムを付着させます。 粘膜の微細な凹凸・ひだ・ひきつれなどを描出し、癌・ポリープ・潰瘍などの胃病変の診断をします。 検査終了後、バリウムを速やかに排出していただくために下剤の服用をお願いしています。 要精査の場合は、確定診断をつけるため胃内視鏡検査による精密検査が必要です。 |
心電図検査
心電図検査 | 心臓の筋肉が収縮したり拡張したりするときに流れるわずかな電気を記録するものです。 不整脈をはじめ狭心症・心筋梗塞などの心筋の異常や、心臓弁膜症などを診断することができます。 |
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上部内視鏡検査
胃カメラ | 直径が数ミリのスコープの先端にレンズがついた検査器具を鼻や口から挿入して、食道・胃・十二指腸の粘膜の状態を直接観察します。逆流性食道炎、胃炎、潰瘍、ポリープや早期の癌などの病変を見つけることが出来ます。 要精査の場合は、確定診断をつけるため再度検査し、組織を採取する必要がある必要があります。 |
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腹部超音波(エコー)検査
腹部超音波(エコー)検査 | 周波数の高い振動波を、腹部の各臓器(肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓など)にあてて、形態や病変の有無(腫瘍・結石・のう胞・ポリープなど)を調べる検査です。 超音波(エコー)の通りをよくするためゼリーを体表面に塗り、探触子(プローブ)を用いておなかをなでるように検査します。 |
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婦人科検査
子宮頚部細胞診 | 医師による細胞採取して調べます。 |
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経腟超音波(エコー)検査 | 医師による超音波(エコー)装置を用いて調べます。 |
乳がん検査
マンモグラフィ |
乳腺の病変をX線装置で調べます。 |
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乳腺超音波(エコー)検査 | 乳腺の病変を超音波(エコー)装置で調べます。 |
MRI・MRA・CT
胸部CT | 低線量のCTで胸部の断面を撮影します。 肺がんなどをみつけるための検査です。 |
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腹部CT | CTで腹部の断面を撮影します。 肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓などを調べます。 |
頭部MRI | 磁石と電磁波装置を用いて脳の断面を描出します。 脳梗塞・脳腫瘍などを発見します。 |
頭部MRI・MRA | 磁石と電磁波装置を用いて脳の断面や血管を描出します。 脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈瘤・頭部血管の狭窄などを発見します。 |
所見の説明
眼底検査
緑内障 | 視覚障害の大きな原因となる病気の一つです。 |
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視神経乳頭陥凹拡大 | 網膜の神経線維が減少すると視神経乳頭の凹が通常よりも大きくなります。 緑内障を疑う重要な所見です。 眼圧が正常範囲内でも緑内障を疑います。 |
白内障 | 眼の中の透明なレンズである水晶体が混濁する病気で、かすみや見にくさが起こり、視力も低下します。 |
Scheieの分類
高血圧によって起こる眼底の変化を高血圧性変化(H)と細動脈硬化性変化(S)に分けて1~4に分類したものです。
H:高血圧変化 | 0:異常所見なし 1:網膜動脈が正常より細くなります。 2:1より著明に動脈が細くなり、1本の動脈に太い部分と細い部分ができる口径不同と呼ばれる現象が起こります。 3:2の所見がさらに著しくなり、網膜出血や白斑が見られます。 4:3の所見に乳頭浮腫(腫れ)が加わったものです。 |
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S:動脈硬化性変化 | 0:異常所見なし 1:軽度の動脈の血柱反射(※1)と軽い動静脈交叉現象(※2)が認められます。網脈動脈が正常より細くなります。 2:1の所見が著明となります。 3:血柱反射が血管の幅と同じ太さまで亢進し、血柱の色も濁るため血管があたかも銅線の様に見える銅線動脈となります。交叉現象がさらに著明となります。 4:血管壁が濁って不透明になり血柱が隠れ、血管が白く見える、銀線動脈となります。 |
※1 血柱反射
眼底検査で血管を観察したときに、血液に光が反射して輝いて見える現象のことです。動脈硬化で血管壁が薄くなると、通常より反射が大きくなります。
※2 動静脈交叉現象
網膜は大変薄い組織であるため、網膜内の動脈と静脈が交叉しているところでは、血管の一番外側の層を共有しています。このため交叉している部分の動脈硬化は、静脈にも影響を与えます。動脈の血管が静脈の血管を隠してしまい、静脈が細く見えたり、動脈が静脈の血管を押しつぶし、静脈がうっ血することもあります。
腹部超音波(エコー)検査
肝臓
肝嚢胞 | 肝臓に袋状の組織ができ、その中に液体がたまった袋状の病変です。 単発あるいは多発し通常は無症状ですが、嚢胞が大きくなると腹部膨満感、圧迫等の自覚症状が認められます。 |
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脂肪肝 | 肝臓に脂肪がたまった状態です。飲酒や肥満などが原因です。 生活習慣病(脂質異常症、糖尿病、高血圧)との合併が多い疾患です。 食生活で栄養過剰を避け、節酒すること、有酸素運動を行うことが必要です。 脂肪肝の約2割程度に、慢性肝疾患が進行し、脂肪肝炎・肝硬変・肝がんに移行するものがあり、注意が必要です。 |
慢性肝障害 | 種々の原因で、慢性的に肝臓に炎症を生じる疾患です。 慢性肝炎から肝硬変や肝がんといった、さらに重い疾患に進行していく場合があるため、原因の検査・早期治療が非常に大切です。 |
NASH非アルコール性脂肪肝炎 | アルコールを飲まないにもかかわらず、大量飲酒者と同じように、肝臓に脂肪沈着、炎症、繊維化といった変化を生じる病気です。 肝硬変、肝がんへ移行することがあるため、精密検査・加療が必要です。 |
肝血管腫 | 肝臓の中にできる腫瘍で、海綿状をした血のたまった腫瘍をさします。 健診の超音波(エコー)検査で偶然発見されることが多く、よほど大きくなければ問題はありません。 初めて発見されたときや経過観察中に大きさに変化が見られる場合は、念のため精密検査が必要です。 |
胆嚢
胆嚢ポリープ | 胆嚢の粘膜がコレステロールの塊などで隆起した状態です。 定期的に大きさを確認してください。 10mm以上の場合、悪性の腫瘍との鑑別が必要なために精密検査が必要です。 |
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胆嚢結石 | 胆嚢内に形成された結石のことで、胆嚢炎や胆管炎の原因となります。 胆嚢壁の肥厚を伴う場合や結石の後方の胆嚢壁が十分に観察できない場合は悪性腫瘍との鑑別のため精密検査が必要です。 |
胆嚢腺筋腫症 | 胆嚢の壁が全周性に、または限局して厚くなっている状態です。 |
胆嚢壁肥厚 | 胆嚢の壁が一部厚くなっています。 原因を確認するために精密検査が必要な場合があります。 |
腎臓
腎内石灰化 | 腎臓内にカルシウム・尿酸などが沈着している状態で、集合すると結石となる可能性があります。 腰痛・側腹部痛・血尿などの症状を認める場合は受診が必要です。 |
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腎結石 | 腎臓内に石があります。 腰痛・側腹部痛・血尿などの症状がありましたら、早急に受診が必要です。 |
のう胞腎 | 両方の腎臓に多数の袋状の組織ができ、その中に水のようなものがたまった状態をいい、先天性(遺伝子異常)と後天性に分類されます。 腎機能低下を伴うことが多く、専門機関を受診することが必要です。 |
腎血管筋脂肪腫 | 腎臓の中にできる良性の腫瘍で、血管や平滑筋や脂肪成分からできています。 経過を見る必要がありますが、初回診断時には精密検査を指示する場合があります。 |
(多発性)腎嚢胞 | 臓器内(肝臓、腎臓)に袋状の組織ができ、その中に水のようなものがたまった状態をいい、良性の疾患です。 2個以上のものを多発性とします。定期的に検査を受け、大きさの確認をすることが必要です。 |
膵臓
膵嚢胞 | 液体の入った袋状の病変です。 膵液が溜まっている場合や、液体を産生する腫瘍ができている場合などがあります。 5mm以上嚢胞や複雑な形の嚢胞は経過観察や精密検査の必要があります。 |
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膵管拡張 | 膵臓の中を通っている細い管の主膵が通常時よりも拡張している状態です。 |
膵描出不能 | 検査当日の状態(腹腔ガスや肥満・食事の影響等)により膵臓が観察できない状態をさします。 精密検査をおすすめします。 |
脾臓
脾腫 | 超音波(エコー)で脾臓の最大径が10cm以上の場合を脾腫としています。 肝機能異常や血液疾患などが疑われることがありますので、他の検査を含めて継続的な検査が必要となる場合があります。 |
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脾嚢胞 | 脾臓に袋状の組織ができ、その中に液体がたまった袋状の病変です。 小さなものは問題はありませんが、大きくなりすぎると周囲組織を圧迫して障害を起こすことがあります。 |
副脾 | 脾臓の近くに約10%の割合で認められ、通常、病的な意義はありませんが、定期的に検査を受け、大きさの確認をしてください。 |
婦人科検査
超音波(エコー)
子宮筋腫 | 子宮の筋肉に発生する腫瘍です。 良性の腫瘍ですが、手術が必要な場合もあります。 |
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子宮頚管ポリープ | 子宮頚部の入り口にある子宮頚管の粘膜にできた良性のポリープです。 大きくなると不正出血する場合があります。 |
子宮腟部びらん | 子宮頸部の一番近い部分を子宮腟部といい、この子宮腟部に「びらん」ができたものです。 ほとんどの場合、治療は必要ありません。 |
卵巣腫瘍 | 卵巣にできた腫瘍ですが、悪性のものと良性のものがあります。 良性の場合でも手術が必要な場合もあります。 |
細胞診
NILM(陰性) | 正常または正常範囲内の所見です。 正常範囲内では細胞に変化がみられるものも含みますが、炎症・萎縮・刺激などによる良性変化であり心配がない所見です。 |
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ASC-US (軽度の異型扁平上皮細胞) |
子宮頚部の表面を形作っている細胞(扁平上皮細胞)に変化がみられますが、良性悪性の区別がつきません。 受診が必要です。 |
ASC-H (高度の異型扁平上皮細胞) |
子宮頚部の表面を形作っている細胞(扁平上皮細胞)に変化がみられ、悪性変化の可能性が疑われます。 受診が必要です。 |
LSIL (軽度の扁平上皮病変) |
子宮頚部の表面を形作っている細胞(扁平上皮細胞)に軽度の異常(異形成)がみられます。 受診が必要です。 |
HSIL (高度の扁平上皮病変) |
子宮頚部の表面を形作っている細胞(扁平上皮細胞)に高度の異常(異形成)がみられます。 早急に受診が必要です。 |
SCC (扁平上皮がん疑い) |
扁平上皮がんが疑われます。 早急に受診が必要です。 |
マンモグラフィ
石灰化粗大 | 乳房内部にカルシウムが沈着した状態をいいます。 |
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石灰化(良性) | カルシウムが沈着した状態をいいます。 乳腺症、線維腺腫など良性疾患が考えられます。 |
石灰化(悪性疑い) | カルシウムが沈着した状態をいいます。 一部の石灰化は乳がんによるものが疑われます。 |
石灰化粗大 | 部分的に片方の乳房に部分的にみられる影で、しこりや乳腺とは言い切れず、病変が隠れている場合も考えられます。 |
非対称性乳房組織 | 片方の乳房組織の体積が大きいもの、乳房が高濃度であるもの、乳管が目立つ状態をいいます。 病変が隠れている場合も考えられます。 |
構築の乱れ | 腫瘤ではないが正常な乳腺が歪んで見える状態をいいます。 手術を受けたことがない場合、がんの存在を疑います。 |
腫瘤陰影 | 乳腺とは異なる組織の塊がみられる状態です。 良性、悪性腫瘤などが考えられます。 |
スピキュラを伴う腫瘤 | 腫瘤の辺縁に見られる棘状の影をいいます。 硬癌、浸潤性小葉癌などが考えられます。 |
のう胞 | 袋状の中に液が溜まった状態をいいます。 良性の腫瘤が考えられます。 |
腋窩リンパ節 | 脂肪で置換されていない腫大した腋窩リンパ節です。 |
梁柱の肥厚 | 乳腺の線維性隔壁の肥厚している状態です。 乳腺の浮腫が考えられます。 |
乳腺症 | 乳腺に生じる変化であると考えられています。 ホルモンバランスの変化に関連して生じるものであり、痛みが出たり、乳房内にしこりができたりする場合もあります。 |
線維腺腫 | 乳腺にできる良性腫瘍です。 |
乳腺超音波(エコー)検査
のう胞 | 乳腺内に袋状の組織ができ、その中に液体がたまった良性の腫瘤です。 30~50歳代の方に多く、閉経し60歳を過ぎるとほとんど見られなくなります。 |
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線維腺腫 | 20歳代の女性に多い良性乳腺腫瘤です。 小さいものであれば治療の必要はなく、経過を観察します。 しこりは乳がんと比べて柔らかく、乳腺の中でコロコロと動くのが特徴です。 大きくなった場合は摘出手術をすることもあります。 |
乳腺症 | 30~40歳代によく見られるもので、病気というよりも乳腺に生じる変化の総称であると考えられています。 乳腺症は、ホルモンバランスの変化に関連して生じるものであり、痛みが出たり、乳房内にしこりができたりることもあります。 乳がんのリスクが高まることはありません。 |
乳管拡張 | 乳管が拡張している状態です。 乳腺の分泌過剰や、炎症によるもの、腫瘍などが原因で拡張します。 多くは無症状ですが、乳頭から茶褐色や血液が混じった分泌物を生じる場合は、早急に受診が必要です。 |
乳管内乳頭腫 | 乳汁の通り道である乳管内に発生する良性腫瘍のひとつで30~50歳代に多いといわれています。 しかし、血性分泌物がみられたり、しこりとして認識されたりすることもあり、乳がんと類似する症状がみられることがあります。 |
嚢胞内乳頭腫 | 管状の乳管が袋状(嚢胞状)に拡張したものをいいます。 30~50歳代に多いといわれています。 |
乳腺腫瘤・乳腺腫瘍 | 乳房内で他の細胞とは異なる組織の塊が見られます。 良性・悪性いずれの場合もありますので詳しい検査が必要です。 |
胸部CT検査
甲状腺腫瘤 | 首の前面に位置する甲状腺に生じた腫瘍をいいます。 良性腫瘍のこともあれば、悪性腫瘍が生じる場合もあります。 |
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気管支拡張症 | 気道の壁が損傷し、気管支が広がったまま元に戻らない状態(拡張症)です。 |
気管支炎 | 気管と気管から枝分かれする気道(気管支)が感染症などによって炎症を起こすことです。 |
胸水 | 肺の外側(胸腔内)に通常存在しない水がたまった状態です。 心不全、腎不全、胸膜炎などが考えられます。 |
肺炎 | 肺に炎症が生じた状態をいいます。 |
間質性肺炎 | 肺の間質という部分におこる肺の炎症です。 |
肺腫瘍 | 肺の組織に発生した腫瘍をいいます。 |
非結核性抗酸菌症 | 結核菌以外の抗酸菌が肺に感染して起こる病気です。 非結核性抗酸菌は土や水などの環境中にいる菌で、結核菌とは異なり、人から人には感染しません。 |
肺気腫 | 肺に空気がたまってしまい、うまく息が吐けなくなる病気です。 喫煙が原因のことが多いですが、受動喫煙による影響も否定できません。 慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが考えられます。 |
胸膜肥厚 | 肺を包む胸膜が厚くなった状態です。 過去の胸膜炎、肺感染症などが考えられます。 |
胸膜癒着 | 肺の表面を覆っている胸膜に炎症が起こり周囲に癒着した跡です。 過去の胸膜炎、肺感染症などが考えられます。 |
胸膜炎 | 肺の表面を覆っている胸膜が炎症を起こしている状態です。 |
胸部大動脈瘤 | 胸部大動脈壁の一部が弱くなり膨らんだものです。 瘤は大きくなり続けることがあり、治療しないまま放置すると裂傷や破裂が起こる可能性があります。 |
横隔膜ヘルニア | 横隔膜に、生まれつき(先天性)あるいはなんらかの原因(後天性)によって穴ができ、その穴を通って臓器が抜けた状態をいいます。 |
炎症性瘢痕 | 過去に何らかの炎症を起こしたが、今はその形跡だけが残っている状態。 |
大動脈瘤 | 大動脈にこぶ状のふくらみができた状態。 先天性組織異常や動脈硬化などが考えられる。 |
心不全 | 心臓から血液を送り出す力が不足して引きおこる病態です。 原因としては高血圧性心疾患、心臓弁膜症、心筋梗塞などでの急性循環不全などが考えられます。 |
縦隔腫瘍 | 心臓、食道、気管などの臓器がおさまる空間である縦隔内に発生した腫瘍のことを言います。 |
浸潤影 | 肺胞内への細胞成分や液体成分が入り込んで生じる境界の不明確な陰影をいいます。 肺炎、肺結核など肺感染症に見られます。 |
腫瘤影 | 直径3cmを超える類円形の陰影をいいます。 肺膿瘍、肺腫瘍などに見られます。 |
結節影 | 直径3 cm以下の円形の影をいいます。 原発性肺癌や、他の臓器からの転移、結核、肺真菌症、非結核性抗酸菌症、過去の肺炎、良性腫瘍(過誤腫など)などが考えられます。 |
無気肺 | 肺の中の空気が著しく減少したり、肺の中に空気が入っていない領域ができることです。 |
腹部CT検査
憩室 | 大腸の壁の弱いところにできる小さなポケット様の袋のことをいいます。 |
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肝嚢胞 | 肝臓内の一部に袋状に液体が溜まったものです。 |
肝炎 | 何らかの原因により肝臓に炎症が生じた状態を指します。 ウイルス感染、アルコール大量摂取、薬剤、肥満などが原因で起こります。 |
脂肪肝 | 脂肪肝は、中性脂肪が肝臓に多く蓄積した状態です。 いろいろな原因で起こりますが、過食、運動不足、飲酒などが考えられます。 |
肝血管腫 | 小さな血管が集まってできている肝臓の良性腫瘍です。 |
肝硬変 | 慢性肝疾患が進行し肝臓が硬く変化し、肝機能が低下した状態です。 |
肝がん | 肝臓に発生するがんです。 |
肝内石灰化 | 肝臓に炎症が起きたり、出血があったり、細菌が感染して治癒したあとなどに出現すると言われています。 |
肝内胆管結石 | 肝臓内の胆管にできた結石のことです。 |
総胆管結石 | 総胆管にできた結石のことです。 |
胆嚢ポリープ | 胆嚢の内部に突き出た病変(ポリープ)です。 |
胆嚢腺筋腫症 | 胆嚢の壁が通常よりも厚くなる状態です。 |
膵腫大 | 膵臓が膨れて厚みが厚くなっていることです。 |
IPMN | 膵管内乳頭粘液性腫瘍。膵臓にできる嚢胞(内部に液体を溜めた袋状のもの)の一種です。 盛り上がるように増殖する腫瘍で、豊富な粘液を分泌することが特徴です。 はじめは良性であっても進行し癌になる可能性があるため定期的な経過観察が必要です。 |
腎結石 | 腎臓内にできた結石のことです。 |
腎嚢胞 | 腎臓の中にに袋状に液体がたまったものです。 |
水腎症 | 腎臓で作られた尿の流れがせきとめられて、尿の通り道や腎臓の中に尿がたまって拡張した状態をいいます。 |
頭部MRI・MRA検査
副鼻腔炎 | 鼻腔周囲にある空洞に、風邪などが原因で炎症が起こることにより、膿がたまる病気です。 |
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粘膜肥厚 | 粘膜が肥大して空気の通り道をふさぎ、鼻詰まり状態を引き起こす状態です。 |
中耳炎 | 鼓膜より内側の中耳という空間で起こる感染症です。 (細菌やウイルスが喉から中耳へ移動することが原因です。) |
クモ膜嚢胞 | 脳とくも膜との隙間にできた袋状の液体のたまったものです。 |
脳溝の開大 | 脳の表面のしわが広がっている状態です。 誰にでもしわができていますが、年齢をとることでしわが広がります。 特にアルツハイマー病では極端に広くなります。 |
脳室の拡大 | 脳脊髄液が脳室にたまる病気です。 脳室が拡大し脳が圧迫され萎縮がおこります。 進行すると水頭症などの症状がでます。 |
脳虚血性変化 | 脳の一部が変化することがあります。 加齢によるものが多く、変化が強いと脳の働きに影響したり、脳梗塞の危険因子となったりします。 |
虚血性白質病変 | 血の巡りが悪くなり、脳の毛細血管に血液が流れず脳に変化した部分がある状態です。 |
脳萎縮 | 脳の容積が減少している状態をいいます。 加齢、飲酒、喫煙、脳血管障害などさまざまな要因が考えられます。 |
海馬の萎縮 | 海馬は脳の記憶を司る部位です。 海馬の萎縮(縮み)は認知症と関連があるとされています。 生活習慣を変えたり、運動トレーニングを行うことで、認知症の発症を予防することができるとも言われています。 |
脳挫傷 | 頭部を強く打つなど外傷を受けた際に、頭蓋骨内で脳が衝撃を受けて脳本体に損傷がおきた状態です。 |
脳出血 | 何らかの原因により脳の血管が破れてしまい、脳の中に出血した状態です。 |
脳腫瘍 | 悪性・良性を問わず頭蓋内にできる腫瘍のことをいいます。 |
神経鞘腫 | 神経を取り囲んでいるいる細胞から発生する腫瘍です。 |
海綿状血管腫 | 静脈奇形です。1 cm以下の小さいものがほとんどです。 |
脳梗塞 | 脳の血管が突然詰まって、血流が途絶え、脳の神経細胞が死んでしまう病気です。 |
ラクナ梗塞 | 脳の深い部分を流れている細い血管が詰まってしまうことで起きる脳梗塞です。 |
髄膜腫 | 脳を覆うくも膜の細胞から発生する腫瘍です。 脳腫瘍では最も多い良性腫瘍です。 |
下垂体腺腫 | 下垂体という部分に腫瘍が生じる病気です。 下垂体は脳の中ではサイズの小さい臓器ですが、さまざまなホルモンを分泌する機能を持っています。 |
動脈瘤 | 脳動脈の血管壁が薄くなったりもろくなることで、そこが膨らんで血液が入り込みこぶのような形状になります。 喫煙、大量飲酒、高血圧、家族歴など原因が考えられます。 出血のリスクがあるので精密検査をおすすめします。 |
動脈硬化症 | 動脈の壁が厚く硬くなった状態です。 |
脳動静脈奇形 | 毛細血管が作られずに動脈と静脈が直接つながってしまった生まれつき(先天性)の病気です。 |